【あらすじ】(「BOOK」データベースより) 華族たちがゴシップで世間を賑わせている大正時代。女学校を出たばかりの真珠子はその美貌を見初められ、綾瀬成祐子爵と結婚した。だが、夫は彼女を着せ替え人形のようにしか扱わない。そんな彼女の前に、大陸浪人の天童壮介が現れる。天童は綾瀬から金を騙し取り、大陸での成功を企んでいた。彼の思惑を知りつつも、真珠子は天童の語る大陸への思いに惹かれていく。そして姑の死をきっかけに、彼女の運命が大きく動きだす。 |
【一言抜き出すなら】
もう、止めましたの。なにもかも。
【感想】
世界で一番長い小説、グイン・サーが。栗本さんの書いたこの小説に惚れ込んで新刊を毎回楽しみにしていたのですが、なにしろもうお亡くなりになってしまったことですし、天地がひっくり返ろうが奇跡が起ころうが、グインの続きが出版されることは金輪際ないわけで。
あまりに寂しくなってしまったので、グイン以外の栗本さんの著作をほとんど読んでいないことも思いだし、ちょっと図書館から借りてきました。
…栗本さんって、何書いても変わらないんだなと。まあ第一印象ですけど。
ぐぢぐぢ悩んで、悩むだけで前に進めなくて、いやだいやだと思いつつ、結局1歩も前に進めていなくて。
そんな、読んでいる此方側がイライラしてしまう登場人物の心理描写が巧みで、「お前もういいから考えずにいけよ!!」と何度も叫びたくなりました。
でもふと読み終わってみると、そうやってぐぢぐぢ悩んで結局なにもしないってことが自分にもあるから、自己嫌悪と相まってイライラしてしまったんだろうな、と思ったり。
只うろうろとその場で悩むだけの人の話って、本当につまらないんだな、と実感。
グイン・サーガも途中なんっかいもびっくりするほど長くうだうだと悩んでいたりもしていましたが、全体のストーリーが長すぎて、あまり比率として気にならなかったんだな、と気付きました。1巻だけの話でうだうだされるとはっきり言ってうざい(笑)
(60点。つまらん! 作品としての完成度云々ではなく。)
この本面白そうかなって思った方★
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