【あらすじ】(「BOOK」データベース より) 女は、冬の峠を越えて嫁いできた。華やかな函館から、昆布漁を営む南茅部へ。白雪のような美しさゆえ、周囲から孤立して生きてきた、薫。夫の邦一に身も心も包まれ、彼女は漁村に馴染んでゆく。だが、移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟広次の、まっすぐな気持に惹かれてゆくのだった―。風雪に逆らうかのように、人びとは恋の炎にその身を焦がす。島清恋愛文学賞受賞作。 |
【一言抜き出すなら】
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【感想】
この人を好きになる。
この人と一生を生きて、この人の村に一緒に埋まって、私は私だけの故郷を作るのだ…
ロシアとの混血に生まれた薫の、その決意は確かに一世一代のもので、絶対に嘘ではなかった。薫は真面目な子だったし、女一人で漁村に嫁ぐ覚悟は生半可なものではない。
なのに。
その旦那のことを、薫は「愛して」はいないことを思い知らされる。
他の誰でもない、旦那の弟を「愛して」いる自分を知ってしまうから。
なんてこったー!! な話です。一昔前の北海道の漁村に、混血の女が嫁ぎに来るというビッグニュース。そして、その中で不貞を働くというスキャンダル。
気丈な薫が、最終的にどんな道を取るのか。薫の故郷はどこにあるのか。
下巻が楽しみすぎる話です。。。
(92点.波・乱・万・丈!)
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