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2010/07/06

「すべての雲は銀の…」(上)@村山由佳

おはようございます、そうるです。
今日、鞄に文庫本入れてくるの忘れました。。。精力的にいろいろと読もうと思っていた矢先のことなので少なからずショックです。ちぇ。

というわけで、週末と月曜日で一気に読んでしまったのがこちら。

「すべての雲は銀の…」(上) @村山由佳 (2004/4刊)


【あらすじ】(「BOOK」データベースより)
恋人由美子の心変わりの相手が兄貴でさえなかったら、ここまで苦しくはなかったのかもしれない。傷心の祐介は、大学生活から逃れるように、信州菅平の宿「かむなび」で働き始める。頑固だが一本筋の通った園主、子連れでワケありの瞳子…。たくましく働く明るさの奥に、誰もが言い知れぬ傷みを抱えていた。

【一言抜き出すなら】
冷たい足先を、奴のひざの間に差し入れて

【感想】
大学生の失恋、というありがちな挫折。恋人を盗られたのが兄だというのはちょっと珍しいけれど、でも20歳そこそこの時に、一番感情の振れ幅が大きくなるのはやっぱり恋愛なのかな、と思いました。
 登場人物はどれもできすぎているくらい「人間らしい」感じがしましたが、でもそのキャラクター達がごくごく自然に動き、話しているので(台詞回しはものすごく上手いと思いました)違和感、というものは殆ど感じなかったです。
 エピソードはどれもちょっとばかり「できすぎた」感じがしたのですが、年が近い所為か、一言抜き出した「冷たい足先を相手の膝の間に差し入れて眠る」元彼女の癖、というのが印象に残りました。
上手くいっているカップルには、きっと似たようなちょっとしたお決まりの仕草があって、別れた時にはその仕草が思い出される度にやりきれない気持がはちきれそうになって…と思いつつ読んでいたら、主人公に感情移入してしまいました。

 …88点! (下巻に期待大です)



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 ・「W/F ダブルファンタジー」@村山由佳

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