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2010/06/28

「使命と魂のリミット」@東野圭吾

こんにちは、そうるです。
週末も明け、月曜日が始まりました。通勤読書用のストックがなくなってきたのに今日気付いて、週末にブックオフに行けば良かったと思う今日この頃です。

さて。

「使命と魂のリミット」@東野圭吾



【あらすじ】(アマゾンより)
心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う! 大傑作長編サスペンス。

【一言抜き出すなら】
全力を尽くすか、何もしないか。その2つのことしか医師にはできない。

【感想】
研修医の夕紀と、その夕紀が抱く思惑。これが、この物語の主軸。
に対して、その夕紀の思惑に立ちはだかって壁の一つとなったり、また最後には大団円を連れてくる。それが、この物語の傍軸である、病院爆破を企む男の思惑。

どちらの物語も臨場感たっぷりに、夕紀にも男にも同情させて、いったいどうなるのかとはらはらどきどきさせる。けれど決して、「夕紀が主人公である」ことや、「物語のエンドが夕紀のためにある」ことは揺るがない。だから、東野圭吾の小説は分かりやすくて読みやすく、けれど有る程度複雑に絡み合っていて、読み手が読破の満足を得やすいのだと思う。
 そうるも、「ものすごく東野圭吾が好き」ってわけじゃないけど(たまにこの話は好きだ―っていうのもありますが、そういう大好き!って思える東野圭吾に出会うのは稀です。「白夜行」と「秘密」は好き。あと、エンターテイメントとして好きなのは「天空の蜂」かな。この作家の書いたものはどれも好き!って思えないあたりが、東野圭吾はプロなんだなあと感じられて逆に作家に好感が持てますが、作品をあまり愛せない、っていう感じです)


 さて、じゃあ医師じゃなくってただの営業である私は、「全力を尽くす」と「何もしない」以外の選択肢を勿論持っているわけです。「8割ぐらいで仕事して早く帰る」日もあるし、売上数字によってお客様に対する優先順位を付け、その順位が下位になっちゃうお客様には、5割くらいの力で仕事をしたりする。
 そのどちらが良いというわけではないし、職業の違いから仕方がないことだと思うのですが、「医者になりたい」というわけではなく、「全力で何かをしたい」と思うことはあります。
 別にそれは仕事でなくてもいいんですが、プライベートでその「全力投球」なものを見つけた場合には、仕事は、事務とかパートとか、絶対定時に帰れてプライベートを脅かさないものがベストなんだろうなぁと思います。
 今のところ、それが見つからなくてふらふらしている状態なので、適度に大変で適度にハイリターンな総合職で仕事をしてますけど。(そして8月からも同系統で転職しますけど)

 少しずつ、「自分にベストな働き方」を見つけたいと思います。「何がしたい」っていう明確な夢がなくて、「どういう生活したい」っていう夢も明確に描かないまま就職しちゃったから、いまだに社会人になってモラトリアムにいろいろ探してしまっているんだと思うと反省点も多々ありますが。
 まあ基本的にそうるは自分に肯定的なので、今のこの時間も「必要」なんだと割り切って、職を転ずる次第であります。

 しかし、こうやって何か書くのは好きだな。だからこうしてつらつらと幾つもブログやってるんだろうけど(笑)





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