【あらすじ】(「BOOK」データベース より) アクロバット飛行中の二人乗り航空機。高空に浮ぶその完全密室で起こった殺人。エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣をめぐって、会場を訪れた保呂草と無料招待券につられた阿漕荘の面々は不可思議な事件に巻き込まれてしまう。悲劇の宝剣と最高難度の密室トリックの謎を瀬在丸紅子が鮮やかに触き明かす。 |
【一言抜き出すなら】
私が影響を与えたもの。私が影響を受けるものではありません。
【感想】
森さんです。著作が多すぎて、まったく読破できる気がしません。
S&MシリーズもVシリーズもそうなんですが、私、刊行順に読んでいないので、登場人物の距離感が毎回毎回違うので戸惑います。なんだかんだ言って、メインとなる登場人物の心理的距離も巧く描いているんだなあとしみじみします。
もう少し読んだら、全著作リストを引っ張り出してきて、どれくらい読んだか印をつけたいです。
さて、今作から抜き出した一言は、母が娘を評して、また一人の女が自分の絵画作品を評した言葉です。
強く強くあらなければ生きていけない不遇の身だとしても(自分はそんなこと思っていないでしょうけれど)、けれど自分の周りを見てそう言いきれてしまうのは、強さより寂しさなんじゃないかと思いました。
もうこの世に、自分を変えられるものは何もない寂しさ。
…想像もできませんけれど。
(83点.いつも新しい発見をくれる人)
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