【あらすじ】(「BOOK」データベース より) タイ生まれの日本人、十河将人。彼はバンコクで再会した幼馴染から、中国人の女をシンガポールに連れ出す仕事を引き受ける。法外な報酬に、簡単な仕事。おいしい話の筈だった。だが、その女と接触した途端、何者かの襲撃を受け始める。どうやら女が持つ仏像に秘密が隠されているらしい―。張り巡らされた無数の罠、交錯する愛憎。神の都バンコクで出会った男と女の行き着く果ては。至高のアジアン・ノワール。 |
【一言抜き出すなら】
七十年以上生きてきたが、これだけ振り回されたのはわたしも初めてだ。明日のない者のやけっぱちの活力を過小評価したせいかな。
【感想】
タイのバンコクには一回だけ行ったことがありますが、このお話の舞台になるような、魅力的な街だとは知りませんでした。
暴力と嘘と貧困と差別とクスリと性に満ちた場所。
その中から、なんとしてでも逃げ出してやろうとする美人娼婦がものすごい存在感を放っています。彼女が主人公でしょ!って感じ。
恋とか愛に似たものが何度も駆け巡るのに、結局何よりも、彼女が欲しかったのは未来と自由で。こんなにも自分を憂い、未来を欲し、富を夢見るのは人間の性なんかなって思いました。
最後の最後に、全員裏切ったしな…
(85点.女ってこわい!)
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