【あらすじ】(「BOOK」データベース より) 大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番―」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。 |
【一言抜き出すなら】
彼女を殺した犯人が、泣き出しそうな気持ちで彼女の首を絞めていたことを知らないだろう?
【感想】
「ぼくのメジャースプーン」、「冷たい校舎の時は止まる」を既読の上、3作品目です。
まだ上巻しか読んでいません。
今後のストーリー展開に関して、いくらか分かりやすい伏線は引かれているのでミステリとしては物足りなく、また、おどろおどろしい殺人現場のわりに、感情描写や情景描写が今一つで、『見立て殺人』、『情報クラッキング』、『小児虐待』などの旬のキーワードを散りばめている割に、社会派の薫りも薄い。
そういう意見を聞くこともありますが、そうるは、辻村先生の独特の空気感が好きでついつい読んでしまいます。
恩田陸ほど強烈ではないけれど、東野圭吾ほど分かりやすいわけでもない。
現実世界を舞台としているけれど、キャラ設定とかストーリー展開とか、どこかに少しだけ、なんとなくお伽噺的な要素が溶かされている感じ。
図書館で予約待ちなんです。早く下巻が読みたいよー
(88点.期待の高得点!!)
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