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2012/06/22

「麻酔」@渡辺淳一

「麻酔」@渡辺淳一 (1996/8刊)
【あらすじ】(「BOOK」データベース より)
子宮筋腫の手術を受けた妻邦子は、麻酔のミスで意識不明のまま眠り続ける。福士高伸は妻の意識が戻るよう、夜の病床で妻を密かに愛撫さえしたが、いっこうに目醒める気配もない。母のいなくなった家庭は次第に虚ろなものになっていくが、高伸は仕事に没頭していく。医療過誤と家族の絆を描く感動の長編。


【一言抜き出すなら】
おまえがもう疲れたというのに、どうしても生きろ、というわけにもいかないだろう

【感想】
有名な作家だというのは分かっていましたが。 私にとって初の渡辺淳一でした。 最初から最後まで一言も喋らない、妻であり母であり、家族の要である人。そして、善良で腕もあってベテランの医者の、ちょっとした油断と過信から起きた医療事故。 誰も悪くない、でも誰もが悲しい。 いたたまれないお話で確かにとても面白く泣きそうになりましたが、あまりに誰も悪く無さ過ぎて、逆に綺麗に見えてしまいました。  

 
(78点.現実は、もっとどろどろとしてると思うんだ。)


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