最近のオススメ(記事へは左のリストからどうぞ)

2012/06/12

「アミダサマ」@沼田まほかる

「アミダサマ」@沼田まほかる (2011/11刊)
【あらすじ】(「BOOK」データベース より)
幼子の名はミハル。産廃処理場に放置された冷蔵庫から発見された、物言わぬ美少女。彼女が寺に身を寄せるようになってから、集落には凶事が発生し、邪気に蝕まれていく。猫の死。そして愛する母の死。冥界に旅立つ者を引き止めるため、ミハルは祈る。「アミダサマ!」―。その夜、愛し愛された者が少女に導かれ、交錯する。恐怖と感動が一度に押し寄せる、ホラーサスペンスの傑作。


【一言抜き出すなら】
何も考えてはいけない。何も考えてはいけないと考えてもいけない。

【感想】
仏様と神様と得体の知れないなにか(テレパシー?)が折り合う不思議な世界。
最後の解説でこの物語そのものが曼荼羅だとありましたが、本当にそんな感じ。
根拠はよく分からなくて、支離滅裂で、救いが無くて、南無阿弥陀仏を唱えても何も起こらない。
その中で、唯一無二の神様のような少女ミハルも、実は我侭なだけの幼女に過ぎないのかもしれない。
人間はみんな我侭で、利己的で、寂しくて、でも排他的で。

そんな、どうしようもない人たちと神様のお話。  

 
(70点.思いの強さって、いつか計れるようになるのだろうか)


応援お願いします!
人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿