2012/06/20
「鎮魂歌」@馳星周
【一言抜き出すなら】
怒りが消えた。深い悲しみが滝沢の全身を襲った。
【感想】
前作の方が面白かったかな、というのが最初の感想。 でも、あえて違う男が主人公で、前作の主人公に良いように弄ばれていて、彼からすれば前作の主人公が何を考えているのか全然分からなくて。 でも、前作を読んだからこそ、前主人公の描写が少なくたって、 彼のポーカーフェイスも、焦りも、復讐の想いも、他に生きがいが見つけられない焦燥も、結局何も変わらないという怒りも、ふつふつと伝わってきます。 そして、丁寧に描かれている今作の主人公の心理描写もあって、相変わらず新宿はいろいろなマフィアがごった返しにたむろしていて。 読み応えは十分にありました。
(76点.積年の思いを叶える瞬間に、笑えないって悲しい。)
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馳星周
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