【あらすじ】(「BOOK」データベースより) 「忙しい」が口癖のOL亜理子は、幼なじみの恵美から十数年ぶりに電話をもらった。梨紗も誘ってかつての仲良し三人組で会おうと言う。突然の電話に不審を抱きつつ、彼女の心は夢のようなあの夏の日に溯っていった。心の奥底へと封印した、妖しい記憶の中へと―。ありふれた生活、時おり見せる特異な性癖。ありふれた彼女たちの表情の裏に見え隠れする、共通の秘密とは?深層に横たわる恐ろしい原体験が日常に染み出す様を描いた、衝撃のサイコ・サスペンス。 |
【一言抜き出すなら】
少女たちは、生まれて初めて妖怪の実物を見たと思った
【感想】
自分は正常だって120%言いきれるかどうか。
自分の執着心とか、性癖とか、恐怖体験をもう一度思い返して、自分の部屋をぐるりと見渡して。
自分は、120%正常だって言いきれるか。
そうるは、自分は正常だって信じてるけど、言いきれない。
小さな、「自分しかしらないこと」「周りに例を見たことない自分だけの小さな実例」を感じる度に、あれ?と思ってしまう。
そんなの、
・小さい時、テレビで宇宙人(想像図)が出る度に怖くて2時間泣き続けたこと
とか、
・歴史上の人物の名前はちっとも覚えられないのに、友達の中では一番、マンガの登場人物と作者に詳しかったこと
とか、
・キスするより「好きだ」って言うより、エッチする方が気が楽だったりすること
とか、
いろいろ本当にしょーもないどうでもいいことなんだけど。
しょーもない、って笑って片づけないで、私一人くらいは、それは大事な私の一部で、「正常」かどうかで測らないで、正面から考えてみないといけない。
そうしないと、この話みたいに、「正常」だと思い込んでいた「ちょっと変わった部分」が3人分寄り集まった時に、とんでもないことをしでかしても気づかなかったりするかもしれない。
(70点.共感しそこねたけど、ちょっと怖かった)
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