【あらすじ】(「BOOK」データベースより) 「在天願作比翼鳥 在地願為連理枝」白居易の傑作「長恨歌」に歌われた玄宗皇帝と愛妃・楊貴妃。寵愛をほしいままにし、権力さえも手中にした貴妃の波瀾に満ちた短い生涯。時が移っても、変わらぬ人間の業を絢爛な絵巻のごとく流麗に描き出す。唐代の壮大な叙事詩にして、今なお熱く胸を打つ傑作長編小説。 |
【一言抜き出すなら】
運命
【感想】
歴史小説ってジャンルを久しぶりに読みました。
いや、すごいおもしろかった!
難しい漢字の名前も、「また」を「亦」と書くややこしい表記も、
まったくもって忘れてる唐代の中国史も、
当然知らない当時の勢力図も。
いろいろ心配点はあったんですが、全然気にならなかった!
楊貴妃の心の移り変わりがすごく自然で、夫の父(義父)に嫁ぐ心持も、30以上も離れた玄宗皇帝への思いも、後宮の寵争いも、その中での楊貴妃の魅力も、わかりやすかった!
…そりゃー玄宗もめろっめろですよ。素で男の扱い方を分かっているとしか思えない(笑)
そしてそんな恋愛模様を描きつつ、唐が滅亡して安録山に裏切られて、玄宗が都落ちして楊貴妃が殺されるまでが一気に息つく間もなくハイテンポで分かりやすく描かれていて、楊貴妃の気持ちも分かりやすいし歴史ロマンも充分に感じられるし、改めて小説っていうか文字ってすごいなぁと思いました。
何が伝えたかったって、言葉一言とかひとつのシーンとかじゃなくて、この時代の空気なんじゃないかと思いました。それこそロマンだ…
(88点。目からウロコ!!)
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