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2014/01/28

「魔女の宅急便 4」@角野栄子

「魔女の宅急便 4」@角野栄子 (2013/9刊)
【あらすじ】(「BOOK」データベース より)
17歳になったキキ。遠くの学校へ通っているとんぼさんが、夏休みに帰ってくると喜んでいたキキのもとに、とんぼさんから「山にこもる」と手紙が届いて……。一歩一歩、大人へと近づいていくキキの物語。


【一言抜き出すなら】
キキのように空を飛んで、宙返りはできないけど、ぼくもどこかで宙返りができる人なんだ、たぶん…いや、きっと。

【感想】
キキはずっと自分のほうがとんぼさんを好きだと思ってて、
とんぼさんの愛が足りないと思っていて、
せっかく一緒に過ごそうと思っていた時間も台無しにされて、
ずっとずーっとむくれていましたが、

そうやってただむくれて時間を過ごしている間に、
とんぼさんはしっかりちゃんと考えていて、
キキよりずっと深く考えて、もっと大人な気持ちにたどり着いている。

だから、男の人ってかっこいいんですよね。

 

 
(90点.誰かとの将来を考えるってすてきなことですよね。。)


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2014/01/17

「魔女の宅急便 3」@角野栄子

「魔女の宅急便 3」@角野栄子 (2013/7刊)
【あらすじ】(「BOOK」データベース より)
16歳のキキのもとへケケという少女が転がりこんできて宅急便の仕事を横取りしたり、とんぼさんとのデートに居合わせたりと振り回され放題。反発しあいながらキキも少しずつ変わっていき…シリーズ第三弾!


【一言抜き出すなら】
キキは世界じゅうが敵のように感じていました。

【感想】
がんばってるね、と認めてもらうこと。
君が必要だ、と請われること。
おかげで助かっているよ、と言われること。

それはひとつひとつがとても嬉しくてくすぐったくて、
あーがんばってきてよかった、と自分を褒めてあげたくなります。

でも、誰もそんなこと言ってくれないからって僻むのは子供がすること。
でも、私も頑張ってるのに、みんなはあの子ばかり褒める。

そうすると、気持ちがくしゃくしゃして、あの子は悪くないのに、
なんとかして追い出したくなってしまって、うまく笑えなくて、いつもいらいらしてしまって。。。。

どうすればよいか分からなくなって、あの子のいないところに消えてしまいたい。


こんなことになってしまったら、もうまるく収まることはないのでしょうか。
私か、あの子か、どちらかが消えてしまうしかないのでしょうか。
本気で話し合えば、どちらかが消えなくても、またちゃんといっしょに笑うことができるのでしょうか。

こんなとき、あの子もきっと苦しい。



 
(88点.自分に重ねて読んでしまう。社会人の私が、16歳のキキに。12歳のケケに。)


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「魔女の宅急便 2」@角野栄子

「魔女の宅急便 2」@角野栄子 (2013/5刊)
【あらすじ】(「BOOK」データベース より)
宅急便やさんも2年目を迎え、コリコの街にもすっかりなじんだキキとジジ。でも大問題が持ち上がり、キキは魔女をやめようかと悩みます。人の願い、優しさ……キキは、再び新たな旅立ちを迎えます。


【一言抜き出すなら】
とんぼさんがさ、魔女の素、わけてほしいっていってたけど、キキはもうわけてるんじゃない?
だって宅急便って、そういう仕事だよね。ぼくはそう思う。


【感想】
全6巻の2巻目。全巻セットのBOXがあると知って、そちらを買えばよかったと悔やんでいるところです。


宅急便、というお仕事。
魔女である、というのはキキの特徴であり良いところで、
人は誰でも自分の得意なこと、良いところを持っていると思う。
その良いところを生かして、良かれと思って精一杯お仕事をしているところに、
気づかずに実は誰かの悪意を助長させてしまっていたり、誰かにいやな思いをさせてしまっていたら、
せっかくのその仕事、やめてしまおうと思うのは、当然のことだと思う。

でも、やめることもできるけど、もう誰かにいやな思いはさせないように、
自分の良いところをもっと大きくしていくことだって、できるはずなんだよね。


 

 
(85点.おもろしいです。大切な話になりそうです。)


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「魔女の宅急便 1」@角野栄子

「魔女の宅急便 1」@角野栄子 (2013/4刊)
【あらすじ】(「BOOK」データベース より)
お母さんは魔女、お父さんは普通の人、そのあいだに生まれた一人娘のキキ。魔女の世界には、十三歳になるとひとり立ちをする決まりがありました。満月の夜、黒猫のジジを相棒にほうきで空に飛びたったキキは、不安と期待に胸ふくらませ、コリコという海辺の町で「魔女の宅急便」屋さんを開きます。落ち込んだり励まされたりしながら、町にとけこみ、健やかに成長していく少女の様子を描いた不朽の名作、待望の文庫化。


【一言抜き出すなら】
心のほうはまかしといて。お見せできなくてざんねんです。

【感想】
このたび全6巻で文庫版が完結したと聞いて読書を開始。
児童文庫ならではの、ふわふわとしたやさしい雰囲気の物語で、
情景も心情も全てにおいて細部を書き込まないことで、読者である私が想像することがたくさんあります。
またその想像でキキが飛んでいる風景やジジの表情、またコリコの街並みを思い浮かべるので、
読んでいてとても楽しくなっちゃいます。

これからトンボさんとの仲も進展するようで、これからがとっても楽しみな1冊です。

 

 
(80点.これからこれから。)


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